安倍晋三首相の通算在職日数が20日、2887日となり、桂太郎を抜いて歴代単独1位となる。平成18~19年の1次政権は相次ぐ閣僚の辞任と自身の体調不良が重なり、約1年の短命に終わったが、その反省と教訓を踏まえた第2次政権は12月で丸7年になる。再登板後は自民党総裁選3連勝、国政選挙6連勝の勝負強さで求心力を保ち、超長期政権を築き上げた。 政権復帰後の安倍首相は国際社会で日本の存在感を押し上げた。良好な日米関係は、トランプ大統領との信頼関係に加え、安全保障関連の機密漏洩(ろうえい)を防ぐ特定秘密保護法や、集団的自衛権の行使を限定容認した安全保障関連法の成立を背景に両国の防衛協力が進んだことが大きい。昨年10月には首相として7年ぶりに訪中し、来春には習近平国家主席が国賓として来日するなど日中関係も改善した。 経済面でも大胆な金融緩和策をテコに円高株安を解消し、景気の回復基調は今も続く。少子高齢化