友人に、元WIRED編集長の若林恵さんのpodcast「こんにちは未来」を教えてもらってから(これもある種のいただきもの)、その界隈をうろうろしている。したらば、また強烈に知的快感のあるpodcastが出てきた。 これまた、お金って何? 名誉って何? 働くこと、生きることの意味って何さ?と思っている人は全員聞いたらいい。きのうの『世界は贈与でできている』とシームレスにつながる。 貝殻集めがステータスこの回は、『うしろめたさの人類学』の松村圭一郎さんがホストとなり、若林恵さんが聞き役としていて(これだけでも最高だ)、ゲストで招いた文化人類学者の深田淳太郎さんが研究する「貝殻通貨」のお話を聞けるというもの。 貝殻のお金ですってよ。それで、税金とか払えるらしいですよ。 しかも、貝をたくさん集めていることが名誉に直結するから、死ぬまえに老人はめっちゃ貝を集めるらしい、とかね。 え、それってめっちゃ
貝貨(ばいか)のフィールドワークへ 「貝貨(ばいか)が法定通貨になる」。この新聞記事を読んで私はパプアニューギニアの東ニューブリテン州に向かいました。私の専門は文化人類学です。異文化でのフィールドワークを通して、私たち自身のあたりまえの生活がどのように成り立っているのかを考え直す学問です。私は村に通算2年半住み込み、現地の言葉を学びながら、貝貨(ばいか)の調査を行いました。 タブと呼ばれる貝貨(ばいか)は、東ニューブリテン州のラバウルに暮らすトーライ人が長年使ってきた貨幣です。結婚する際の結納金や土地の売買、その他さまざまな儀礼で用いられ、また円環状に束ねるとその所有者の威信をあらわす宝物にもなります。まさに伝統的な貨幣なのですが、同時に日常的なモノの売買でも用いられ、先述の新聞記事にあるように近年では政府がお金として公認するまでになっているのです。 間違えないで欲しいのは、貝貨は彼らが遅
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