郵政民営化は構造改革の本丸だった。明治以来の旧態依然とした制度に胡坐をかき、非効率な事業運営で赤字を垂れ流しつつ、税金を貪る郵政はまさに日本の癌だった。郵便局で集める膨大な資金を政府や特殊法人が国民の審査も経ずに使いまくる異常な姿。郵便は官業でなくとも出来るのに、親方日の丸の権力を笠に着た民業の圧迫。そもそも24万人もの郵便局員を公務員として国が丸抱えしていたら、小さな政府は実現できない。民営化を断行すべし、と主張する小泉政権を日本国民はこぞって支持した。 困ったのは郵政族議員たちだ。当然、全国の郵便局員が民営化に猛反対する。中でも座っているだけで高給が転がり込み、多大な家賃収入や珍妙な世襲制度まで享受できる特定郵便局は、既得権益を失うまいと執拗に抵抗した。地方の名士を敵に回したら議席獲得のチャンスはない。そう考えた郵政族が自民党を飛び出て結成したのが国民新党だ。亀井氏は郵政族ではないが、
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