2011年12月5日、広東省の深圳市中級法院は、米アップルの請求を棄却し、中国本土における「iPad」商標がアップル社の所有ではないとの判断を示した。 ipad / Sean MacEntee 2011年12月6日付南方都市報、財経網を参照した。 ■発端 事件の発端は2000年、まだiPadの影も形もなかった時にさかのぼる。当時、世界第4位のディスプレイメーカーだった唯冠国際の台湾子会社が世界各地で「iPad」の商標権を獲得した。2001年、中国本土の子会社である唯冠科技(深圳)公司が中国本土での商標権を獲得している。 (2011年12月7日追記:唯冠国際の英語社名はProview。) そして2006年、アップル社がiPadの発売を計画し始めた時、すでに唯冠が商標を取得していることに気がついた。アップル社は、製品を出さないまま商標が放置されていると主張。商標撤回を求めて、唯冠台湾子会社を英