はっぴいえんどの曲の中で最も多くの人にカヴァーされているのは「風をあつめて」だ。矢野顕子や太田裕美ら70年代から活躍している人たちだけでなく、21世紀に入ってからもMy Little Lover、Leyona、DEEN、山口一郎(サカナクション)などに幅広くレコーディングされている。Mr. Children、持田香織、高野寛をはじめ、コンサートや音楽番組でうたった人も多い。くるりの「春風」のように「風をあつめて」を意識して作られたとおぼしき曲もある。 「風をあつめて」のオリジナルは、1971年発表のセカンド・アルバム『風街ろまん』に入っている。作詞は松本隆、作曲とヴォーカルは細野晴臣。アコースティック・ギターのイントロ、ベース、ドラム、オルガンなどの簡潔な演奏にあわせて細野晴臣が低音の声でうたっている落ち着いた曲だ。 デビュー・アルバム『はっぴいえんど』では歌に苦労していた彼だが、その後、
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