会社で金が無くなった。その時勤務していたあいつが怪しいということで、逮捕され、83日間も拘置され続けていた20代の女性に、無罪判決が下された。 勤務先の売上金計約8万円を着服したとして、業務上横領の罪に問われた北海道八雲町の元会社員(29)の判決で、函館地裁(岡田龍太郎裁判官)は19日、無罪(求刑懲役2年)を言い渡した。 判決理由で岡田裁判官は「他の従業員らにアリバイはなく、不正処理が行われた期間、勤務していたのは被告人のみであるとしても(犯行の)証拠にならない」と指摘。さらに「被告人が不正処理のすべてを実行したと認定するには、なお合理的な疑いが残る」などと述べた。 被告人は道警に逮捕された後、一貫して容疑を否認。公判でも無罪を主張していた。 被告人は八雲町の日本調剤東雲薬局で2005年4月—06年5月に計4回、患者に健康保険に伴う返金をしたようにデータを改ざんし、売上金から計約8万円を着