2009年3月14日 ヨハネ黙示録講義(その13) 2009年2月28日(土)於 西宮公司教会会議室 <講義抄録> ・黙示録の著者はローマ帝国の滅亡を待望している幻想小説作家である。あのローマ帝国は最後には必ず神様によって徹底的に滅ぼされる。その怨念を彼は小説として書いた。 ・神学的解説者たちは黙示録のこういう著作の背景・意図をまるで理解していないのだ。 ・貨幣という奇妙なもの(使用価値だけでなく交換価値だけのもの)が力をもってしまい、その違和感をはっきりととらえて文章にした人間がいた。それがヨハネ黙示録の作者だ。マルクスもそのことに注目したのだった。 ・「かつて存在し、今は居ず、また来るであろう」。これはローマ帝国のことを言っている。ネロに限定しないのが正しい解釈である。 ・キリスト教に対するローマ帝国への弾圧のことだけを主張していてよいのか。ローマ帝国は多くの大衆を殺し弾圧した。その