広島県の医療・がん対策部長が12日に広島市であった講演会で「北朝鮮が広島県にミサイルを落とさない限り、人口構造は変わらない」と発言していたことが14日、県への取材で分かった。県は不適切発言として、この部長を口頭で厳重に注意した。 県によると、部長は12日夜に広島市内で開かれた医療関係者向けの講演会で、医療介護制度について述べる中、少子高齢化の現状が変わらないことを示すために例として用いた。部長は「例えとして不適切なものを使ってしまった」と話している。 同部長は厚生労働省からの出向。県は「県民、特に被爆者に対し配慮を欠いた発言で不適切だ。今後は指導を徹底する」としている。