前回の記事「テキストの構造化を支える技術 -概要編-」では、OpenIEの記念碑的なシステムであるTextRunnerを紹介しました。第2回目である今回は、シンプルながら強力なReVerbと呼ばれるシステムを紹介します。 記事の構成としては、最初にTextRunnerの課題について説明し、次にReVerbではその課題をいかにして解決したのかを説明します。最後にReVerbのアルゴリズム全体を示します。 TextRunnerの課題 ReVerbとは? ReVerbのアルゴリズム TextRunnerの課題 まずTextRunnerの入出力についておさらいしておきましょう。TextRunnerの入出力はそれぞれテキストと関係タプル (arg1, rel, arg2) なのでした。たとえば、入力として「EBay was originally founded by Pierre Omidyar.」