大学卒業後、野村システムサービスに入社。システムエンジニアとして働き、情報処理のスペシャリストとして一目置かれる存在になる。その後、第一証券、伊藤忠商事を経て日本オンライン証券(現auカブコム証券)を設立。一般社団法人日本STO協会副会長も務めている。 より自由度の高い形の投資環境ニーズが、かつてない程に高まっている ――機関投資家と個人投資家のインフラ格差、肌感覚ですがとてもよくわかります。 齋藤:ネット証券20年の歴史の中で、この格差がどんどんと大きくなっている印象です。そのような状況ですので、個人投資家の皆様から「機関投資家の方がいい道具を使ってるんじゃないか」とか、「良い情報を持っているんじゃないか」と見えてしまってもおかしくないと思います。 ――いつからこのような状況になったのでしょうか? 齋藤:ここ10年ほどで一気に加速したと思います。 株式市場と個人投資家と機関投資家、それぞ