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ブックマーク / repre.org (4)

  • 表象文化論学会ニューズレター〈REPRE〉:新刊紹介:『サスペンス映画史』

    映画の魅惑はサスペンスにある。サスペンスとは、登場人物が安全を奪われ、拠りどころのない状態に置かれることだ。例えばグリフィスの『東への道』の、氷上で失神して川に流されて行くリリアン・ギッシュをリチャード・バーセルミが瀑布の手前で間一髪救出するという名高いシーン。そのとき観客は、単に両者を交互に映し出す並行モンタージュという技法によってハラハラさせられるだけではない。それ以前に私たちはまず、彼らを支えるべき大地の喪失という事態に魅惑されているのだ。あるいはキートン映画の魅惑。それは、彼の人並み外れたアクロバティックなアクションにあるのではなく、彼を取り巻く外界そのものの失調が大規模に視覚化されることにあるのだ。 こうして書は、感情移入によって生まれる「能動性」や「自由」の経験として語られてきたさまざまな映画作品群を、「受動性」と「不自由」の体験へと読み替えていく膨大な作業を行っていく。グリ

  • 『表象』06 | 学会誌『表象』 | Publications | 表象文化論学会

    特集:ペルソナの詩学 表象文化論学会=発行 月曜社=発売 体1,800円 ISBN978-4-901477-66-6 2012年4月発売 ◆巻頭言◆ 「聖フランチェスコの亡霊」岡田温司 ◆特集◆「ペルソナの詩学」 対談「Échec et mat――白のゲームとして」森村泰昌+小林康夫 「対談後記」日高優 「〈ペルソナの隠喩〉再論」岡源太 「能面のペルソノロジー――和辻哲郎と坂部恵」横山太郎 「不気味でないもの――ラカン、ドゥルーズ、メイヤスーを介した自然哲学のスケッチ」千葉雅也 「関係性の実在論――享楽の自存性としてのペルソナ」信友建志 「装置としてのペルソナ」ロベルト・エスポジト/多賀健太郎訳 ◆論文◆ 「法の宙吊り――大島渚『絞死刑』(1968)における国家と発話主体」御園生涼子 「民主主義の自己免疫とその反転――デリダにおける残虐性なき死の欲動をめぐって」佐藤嘉幸 「デリダによる

    『表象』06 | 学会誌『表象』 | Publications | 表象文化論学会
  • 表象文化論学会ニューズレター〈REPRE〉:第6回研究発表集会報告:全体パネル

    2011年11月12日(土) 16:00―18:00 東京大学駒場キャンパス18号館コラボレーションルーム1 中谷礼仁(早稲田大学) 畠山直哉(写真家) 【司会】佐藤守弘(京都精華大学) 2011年3月11日に起こった東日大震災以降、私たちは災厄に関する様々な表象の洪水にさらされている。シンポジウム「災厄(カタストロフ)の記録と表象──3・11をめぐって」では、佐藤守弘氏(京都精華大学)を司会に、独特な形で災厄の記録や表象と関わってきた中谷礼仁氏(早稲田大学)と畠山直哉氏(写真家)を向かえ、災厄のイメージをめぐる議論が行われた。 「今日は愛の話をします」という一言から始まった中谷氏の発表は、ボーパール――1984年12月2日から3日未明に起きた化学工場事故によって有毒ガスがまき散らされ、その結果多くの人命が失われた都市――や東日大震災によって甚大なる被害を被った東北で自身が行ってきた

    Arata
    Arata 2012/02/09
  • 表象文化論学会ニューズレター〈REPRE〉:トピックス(3)

    Arata
    Arata 2008/07/09
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