指定暴力団山口組弘道会などの捜査を担当する愛知県警幹部の戸籍や住民票が不正取得された事件で、奈須賢二容疑者(51=戸籍法違反容疑などで逮捕)が経営する司法書士事務所や、粟野貞和容疑者(62=同)が代表を務める探偵会社から、山口組系暴力団と関係がある企業に計約2000万円が渡っていたことが12日、捜査関係者への取材で分かった。 一方、戸籍を不正取得された県警幹部宅に、暴力団関連の捜査をけん制する内容の電話があったことも判明。県警は、不正取得を依頼したのは暴力団関係者だった疑いがあるとみており、両容疑者と暴力団組織との関係を詳しく調べ、不正取得の経緯や動機の解明を進める。 捜査関係者によると、奈須容疑者の「プライム総合法務事務所」(東京都)と、粟野容疑者が代表の「ガルエージェンシー東名横浜」(横浜市)はそれぞれ、山口組系暴力団の関連企業と資金のやりとりをする関係にあったとみられる。両社は「あい