【カイロ=平田篤央】イスラエル軍が4日、パレスチナ自治区ガザを空爆し、AP通信によるとパレスチナ人2人が死亡した。空爆前には、ガザからイスラエルに向けたロケット弾が着弾。イスラエルとパレスチナ自治政府は2日に米国の仲介で和平にむけた直接交渉を1年9カ月ぶりに再開したばかりで、今後、報復合戦が激化すれば交渉への影響も懸念される。 イスラエル軍は、ガザ南部にあるエジプトとの密輸トンネルを狙ったとしている。一方、イスラエルへのロケット弾攻撃は、自治政府と対立しガザを支配するイスラム組織ハマスによるものかは不明。ハマスの軍事部門は8月31日にイスラエルの占領するヨルダン川西岸のヘブロン近郊で、ユダヤ人4人を銃撃して死亡させ、今後も攻勢を強めるとしている。