今回は、大リーグ解説でおなじみの野球評論家・高橋直樹氏を紹介する。高橋は、名門・津久見高校(大分県)から早稲田大学、社会人野球(日本鋼管)を経て東映に入団。以後、5球団を渡り歩き、通算では昭和生まれの大学卒投手としては史上4位となる169勝(158敗13セーブ)を挙げている。引退後は、日本では横浜ベイスターズ、米国ではカンザスシティ・ロイヤルズのコーチを経験している。 アンダースロー投手というのが高橋の一般的なイメージだが、津久見高校入学時はオーバースロー投手であった。当時の監督であり名将とうたわれた小島仁八郎監督のアドバイスで腕の振りをスリークォーターに変え、その後、自ら考えた末にアンダースローに転向。見事に甲子園出場を果たしている。高校卒業後、大学、社会人、プロとステップアップしていくが、技術的なことを具体的に指導された記憶はないという。 「私の野球人生で本格的に教わったというのは、