「告示」という奇妙なルール 加計学園問題がくすぶっている。真偽が定かでない文書問題とは別に、いくつかの論点については安倍晋三政権が今後、しっかり対応する必要がある。正すべきは文部科学省の専横と責任逃れの姿勢だ。 まずは、文科省が獣医学部などの新設を「告示」で門前払いしている問題である。加計学園が愛媛県今治市に獣医学部を設置できるからといって、文科省のトンデモ規制が消えてなくなったわけではない。それはいまも残っている。 文科省が獣医学部の新設を告示で門前払いしていた事実は、「現代ビジネス」の同僚筆者である高橋洋一さんが繰り返し指摘してきたように、2016年9月16日の国家戦略特区ワーキンググループ(WG)のヒアリング議事録で浮かび上がった(http://www.kantei.go.jp/jp/singi/tiiki/kokusentoc_wg/h28/shouchou/160916_giji