2本目は動脈に挿入したつもりだったが誤って再度静脈へ挿入してしまう。 事態を打開しようと思いっきり引き抜いたところ・・・ プチッ!「あれ?」管が引きちぎれて一部が体内に残ってしまった!! 手技が乱暴で、普通は起こり得ない事故だった。 この医療事故は『医療過誤』という扱いになっているそうだ。 この頃、竹田くんのプロフィールが病院HPからひっそりと消え、 数年後、契約更新されず他の病院へ移った。
2本目は動脈に挿入したつもりだったが誤って再度静脈へ挿入してしまう。 事態を打開しようと思いっきり引き抜いたところ・・・ プチッ!「あれ?」管が引きちぎれて一部が体内に残ってしまった!! 手技が乱暴で、普通は起こり得ない事故だった。 この医療事故は『医療過誤』という扱いになっているそうだ。 この頃、竹田くんのプロフィールが病院HPからひっそりと消え、 数年後、契約更新されず他の病院へ移った。
地方で問題を起こした医師は最終的に都会に紛れ込む事が多い。とくに大病院では医師の数が多いため、少々変な先生がいても薄まり効果で目立たなくなる。 竹田くんは前の職場で上司のパワハラに悩まされた事を伝え、ここではカテーテルをやりたいと希望する。「僕の下で助手をやる事から始めれば良い。」との答えに、男の約束をゲットしたと喜ぶ竹田くん。 そこからは過去の繰り返しだが、今度は慎重にやった。だが助手は最初の月の一回のみ。赤池市の地元A社のネット記事が病院内で大問題になり周囲が竹田くんの主執刀に猛反対したのだ。 竹田くんは約束が違うと騒いだが、相手にされなかった。竹田くんが本当の才能を発揮するまでそれからさらに2カ月待たなければならなかった。
資格取得に失敗したとは言え、竹田くんはまだ2枚のカードが残っていた。 古荒先生への刑事告訴と院長に対するパワハラ訴訟である。 ところで、院長は、いかにして竹田君を迎え撃ったのか? 古荒先生の事情聴取の1カ月前・・・ 院長は、古荒先生が刑事告訴された事実を知る。 「竹田くんは常軌を逸している。」 (次はわたしに対するパワハラ訴訟か。来るなら来い!迎え撃ってやる!) 院長は最終決戦を覚悟した。 この時期、病院上層部は秘密の作戦会議を開いている。 そこで話し合われた事はまるで竹田くんに対する悪口合戦だった。 (犯罪者の容疑がかけられている古荒先生を助けるためには何ら活用されなかったこの上層部会議の内容は数年後に発覚する事となる。) 虚偽報告書の存在や、事故調査委員会を開けない負い目によって手術解禁を求める法的正当性は、竹田君の側にある。 それを崩すためには、竹田くんの医療過誤事案を独自にリストア
最初、虚偽の医療事故報告書は皆にとってハッピーなものに見えた。だが、これは医療を冒とくした呪いの文書。この文書はこれからたくさんの人々を不幸にしていくが、まずそれは警察を騙した。 告訴したとの通知が古荒先生の元に届く。 権謀術数を駆使した謀略の世界にドップリ浸かる竹田くんと違い、古荒先生は徹頭徹尾の現場人なので不安を感じながらも目の前の仕事に集中した。 竹田くんから電話が来て「先生は明日には収監されますから。」と言われる。「殺人未遂は重罪なので告訴イコール起訴なんですよ!」と竹田くんが言う。 古荒先生にとって最悪だったことは、転落事故後に竹田くんに聴取した東出事務局長が異動になり新任の事務局長が来ることだった。
病院上層部は、不破弁護士の強い圧力にひるんだ。そして古荒と院沢を懲戒処分にすべきか検討(調査手続き)に入った。 院沢は、上層部が竹田くんの言いなりになるのを見て、そのあまりの理不尽さに激怒した。 ちゃんと仕事をやっている側が最悪の場合、解雇されるハメになり、サボったり危険行為をしている医師が野放しの意味がわからなかった。 他の看護師も、院沢と同じ目に合う事を恐れて、竹田くんとの会話をボイスレコーダーで録音する者まで現れた。 竹田くんに脅威を感じた医療関係者の中には、医療事故被害者家族に直接会って「私たちも証言する」と口約束して裁判するように促したり開示されていない情報を流す者まで現れた。 院沢は「院長が何かの弱みを握られているのではないか?」と疑った。だが虚偽報告書の事など知る由もなかった。いつの間にか、(周囲から見れば)院長は竹田くんの操り人形になっていた。
時間が戻るが、竹田くんの階段転落事故の一か月前に、脊髄専門の薬師丸先生から古荒先生に電話がかかってきた。 薬師丸先生は「手術動画を見たぞ!なぜ止めないんだ!お前も同罪だ!自分の家族でも止めないのか!」と電話越しで猛烈に怒り狂った。 ※赤池市民病院が検証を依頼した外部有識者、薬師丸医師(脊椎脊髄外科専門医)は、偶然にも古荒先生の大学院時代の指導医であり、師弟関係にあった。「お前も同罪」という厳しい言葉は愛の鞭そのものだった。 古荒先生は、その時、はたと自分も同罪であったと気づく。医療事故の被害者が自分の親や妻だったら・・・。 それから古荒先生は変わった。被害者に献身的に寄り添い、被害者本人や家族から大変に信頼を寄せられた。
市民病院 らつ腕弁護士の不破は、すぐに赤池市民病院の弱みを見抜いた。 「重大事故を連発させているなら、なぜ公表しないのか?事故調査委員会はちゃんと開いたのか?」 院長は焦る。そもそも、竹田くんの一連の医療事故とまともに向き合えるわけがないのだ。 貝山さんと福永さんの手術を含む数件の医療事故を、黒石副院長の知人の脊髄専門医・薬師丸先生にビデオ検証してもらったが・・・送られてきた検証結果はありえないような内容だった。 「ありえない手技」「何が起きても不思議でないと思われる」そこには、長年外科医をやってきた院長ですら見た事が無いような酷い文言が並んでいた。 その検証資料を見て、医療安全責任者の森中は思考停止してしまった。そのまま検証作業を放棄。 その結果、竹田くんに責任は無く古荒医師に全責任があるという内容の脳外科医3人の印鑑が押された虚偽報告書が正式文書となったままとなっていたのだ。 「検証も
<第一部の古荒先生のセリフを改変した理由・作者の余談など> こちらに書いております ※説明文を入れる事のできないpixivでの公開は中止しました。漫画としては読みにくい形式(ブログ)ですいません。 当ブログで連載している漫画の概要は以下のまとめ画像をご覧ください。 市民病院 <<物語の概要>> <<第一部>> 医療事故篇 1話~55話 竹田くんという稀有の脳外科医が来て以降、脳外科患者に手術後、後遺症が次々に発生する。ついには臨床工学技士が「殺人行為に加担したくない」とボイコットを起こす。その後、脳外科の暴走はますます加速して行く。 <<第二部>> 野望篇 56話~106話 竹田くんは医療事故について古荒先生に全責任があるという内容の虚偽報告書を作成した。病院上層部も虚偽と知りながらそれを正式文書とした。 文書上で自分に責任が無い事を証明できたと思った竹田くんは、執刀解禁されない事にいら立
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