特集 能力があれば金持ちになれる社会は、新しい封建社会である 〜〜現代社会における「実力主義」の困難さを考える(第3回) 才能があり努力すれば、だれもが地位や高収入が得られるというメリトクラシー(実力主義)。さらには学力だけでなく、コミュニケーション能力や独創性や問題解決能力、倫理観などその人の内面までも包括的に評価されてしまうハイパーメリトクラシー(超実力主義)。 どちらも、家柄や出身階層だけでひとりの人生が決められてしまった封建的な時代から見れば、ずいぶんな進歩だったと言えるでしょう。家柄なんか関係なしに、実力さえあればのし上がれるのですから。 しかしメリトクラシーは、前時代的な封建主義などすでに終わってしまった現代においては、格差を解決する手段にはなりません。それどころか、逆に格差を正当化する手段になってしまっている。「オレが高い収入を得ているのは当然だ。オレには能力があるからだ」「
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