2009年は、南極条約が採択されて50周年になります。南極条約はどのような経緯で成立し、どのような役割を担っているのでしょうか。近年の南極をめぐる課題を日本の取組とともに解説します。 ■厚い氷に覆われた南極大陸 南極は地球の一番南にある大陸です。日本のおよそ36倍の広さ(約1,300万平方km)を持ち、陸地は「氷床」(ひょうしょう)と呼ばれる厚い氷(厚さ平均約2.5km)で覆われています。南極大陸の自然のほとんどが、今も手つかずのままで残されており、地球の歴史が保存されたとても貴重な“タイムカプセル”なのです。長い間人類未踏の地だった南極大陸は1820年ごろに発見されました。1910年、日本の白瀬矗(のぶ)など三つの探検隊が同時期に南極点を目指し、1911年にノルウェーの探検家アムンゼンが初めて南極点に到達しました。 ■国際観測キャンペーンから国際条約締結へ 南極大陸の存在が明らかになるに
2月11日が「建国記念の日」として制定されたときには相当の議論がありました。 戦前はこの日を「紀元節」として盛大に祝い、明治憲法の発布もこの日を選んで行われたわけですが、そもそも何故2月11日なのかといえば、西暦720年に完成した日本最古の歴史書である「日本書紀」に記された神武天皇即位の日(元日)を、グレゴリオ暦に換算すると西暦紀元前660年の2月11日に当たるからという理由からでした。 日本で文字が常用されるようになったのは西暦600年前後であり、紀元前の話となると「各地での伝承をつなぎ合わせたもの」でしかありませんから、そのような曖昧なものを「建国を記念する日」のベースとすることが果たしてよいのかという議論は、「史学会」などを中心にその時にもありましたし、それ以前の問題として、社会党などの野党は「戦前の紀元節の復活は、あらゆる面で戦前の体制への復帰を企てる自民党の画策の一環である」とし
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