先月半ばに日本の学界や報道界の方々に同行してモスクワを訪問し、政治・経済両面にわたって多くのロシア側関係者の話を聞く機会を得た。彼らとの対話の中では、今年も例年に違わず、主要なトピックは日ロ双方の隣国である中国に関連するものであった。 だが、膨張する中国の観察が主だったこれまでとは、今年の内容はやや異なっている。言うまでもなく、尖閣問題が発生したことから、ロシア側からのコメントもこの問題に向かってきた。 尖閣問題で日本を擁護する声は聞こえない 中国の対日姿勢の背景や国内事情についての分析は、日本で我々が目にしている内外の諸分析と大きな差はない(従ってそのレベルは高い、としておきたい)ので、ここでは尖閣問題で彼らが日本をどう見ているかに話を絞りたい。 結論から言えば、概して日本を暖かく擁護するといったものではなかった。 モスクワ国際関係大学のルーキン教授は、「国内のさまざまなグループの意見を
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