AQI(空気質指数、Air Quality Indexの略)は484を観測し、6段階のうち最も危険だとされるゾーンに突入した。また、PM2.5(微小粒子状物質)は602.25マイクログラム/立法メートルを記録。WHOの大気質指針(24時間平均25マイクログラム/立法メートル)と比較しても、24倍の汚染度である。 「自分が伸ばした手の指先が見えない」とまで形容された北京のスモッグだが、上海でもそれに近いことが起こっていた。虹橋空港に近い滬青平公路では、滑走路に近い場所であるにもかかわらず、轟音だけが耳をつんざき、飛行機の姿は見えない。 市の中心部を走る虹橋路の片側6車線道路では、道路の向こう側がぼんやりかすんで何も見えない。交通標識もバスの行き先も視界から消えた。朝だというのに夜のような暗さの中を、車はヘッドライトをつけて走行していた。 上海市民は大気汚染の深刻さと気味の悪さを改めて思い知る
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