コロナで人文学がヤバい。 といっても哲学とかそういうのじゃなく、歴史学とかがヤバい。 もうちょっと言うと、日本史とか日本文学とかはぜんぜん大丈夫なんだが、西洋史とか東洋史とか、要するに外国のことを調べる学問がヤバい。 今はまだ大丈夫だけど、じきに破綻する。 なぜかといえば非常に単純な話で、研究を進める上で必要な資料にアクセスできないからだ。 歴史学の根本は、オリジナルな資料(=一次史料)にあたることにある。一次史料には色々な形態があるわけだが、歴史上の出来事の背景とかを実証的に調べようと思ったら、公文書館にある史料を使うことが不可欠だ。 そして公文書館というのは行政機関なので、日本の国立公文書館や外務省外交史料館が東京にあるように、あるいはイギリスの国立公文書館がキューにありアメリカの国立公文書記録管理局がワシントンDCにあるように、当然ながらそれを管轄している国や地方自治体に設置されてい
この記事がらみで。 https://anond.hatelabo.jp/20200827235740 日本におけるアフガニスタン研究というのは割と長い歴史があって、戦後は1955年の京大カラコルム・ヒンズークシ隊の調査に始まって、建築や考古学、芸術などの現地調査が何度も行われてきました。その中には7次にわたるイラン・アフガニスタン・パキスタン調査隊の派遣や、民族音楽の調査(これは1970年代に3回くらい行ってるはず)なども含まれています。 そうした背景もあり、日本には、アフガニスタンの建築や文化財、考古学や芸術に関する専門家が育ってきました。タリバンによって破壊されたバーミヤンの石仏の修復についての専門家会議を日本で2017年に開催できたのも、そうした蓄積があったからなのです(以下の記事)。 https://www.sankei.com/life/news/171009/lif171009
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く