東日本大震災から一夜明けた3月12日午前6時すぎ。菅直人首相は陸自ヘリで官邸屋上を飛び立ち、被災地と東京電力福島第1原発の視察に向かいました。 「総理、原発は大丈夫なんです。構造上爆発しません」。機内の隣で班目(まだらめ)春樹・内閣府原子力安全委員会委員長が伝えました。 このわずか9時間後に福島原発1号機の建屋が吹き飛ぶことになります。 大量の放射性物質が大気に放出された瞬間であり、その後2号機、4号機と建屋が吹き飛び、数日間に渡り大量の放射性物質が撒き散らされます。 全電源消失は理論上ありえないから想定しない 原発は構造上爆発しない 日本の原発は安全である これらの「原発安全神話」が吹き飛んだ瞬間であります。 その後、1、2、3号機はメルトダウン(炉心溶融)が起こっていたことが判明、原発事故としては最悪のレベル7だったことが公となります。 現在汚染された稲わらによる汚染牛問題が盛んに報道