韓国のイ・ミョンバク大統領が島根県の竹島に上陸したことへの抗議の意思を示すため、政府が一時帰国させていた韓国駐在の武藤大使が、22日夜、ソウルに帰任し、関係改善に向けて韓国側との協議を積極的に進めていく姿勢を強調しました。 政府は、韓国のイ・ミョンバク大統領が8月10日に竹島に上陸したことを受け、抗議の意思を示すため、その日のうちに韓国駐在の武藤大使を一時帰国させました。 しかし、今後、竹島の領有権を巡る国際司法裁判所への共同提訴について韓国政府に働きかけたり、韓国国内で日本の立場を説明したりする必要があるとして、武藤大使を韓国に戻すことを決め、武藤大使は22日夜、ソウルに帰任しました。 ソウルの空港に到着した武藤大使は、記者団に対し、「韓国側とよく協議をするようにという指示で戻ってきた。これまでも日韓関係が難しい状況にあっても乗り越えてきており、一喜一憂せず粘り強くやっていく」と述べまし