在日済州島人の「不法入国」から「特別在留」獲得まで -大阪を事例に- 高 鮮 徽(鹿児島大学) 済州島人は、歴史的に日本への往来が非常に活発だった。現在も、あいかわらず活発に続けられている。 その往来形態のなかには「不法入国」もいた。とりわけ、戦後「不法入国(密航)」の出身地を明らかにした数字(法務省発表)をみても、1970年以降の「不法入国」の8割以上を済州島人が占めている。済州島人の「不法入国」は、それだけ日本との関係が深いということを物語っている。その意味で、大阪の入管にとって済州島人は特別な存在だったかも知れない。これは、入管も済州島人について勉強せざるを得ない状況を作り出したと考えられる。「不法入国」の済州島人への理解は、済州島人コミュニティの人々、入管・支援者順ではなかったのかと考える。入管が済州島人の「不法入国」事情を最も知っている。入管から見ても、「不法入国」者であれ、人間
「娘の写真はほとんど消した」。携帯電話に残るチャー・ミーさんの写真を見せて、母親のフォンさんはそう言った=2021年4月、ベトナム・ハティン省ゲン、宋光祐撮影 【前の記事】コンテナで命を落とした26歳ベトナム人女性 「なぜ」の答えを探しに故郷に向かった 両親によると、2019年10月3日午前、チャー・ミーさんは自宅近くのバス停から家族に見送られて、ハノイ行きの長距離バスに乗った。翌日昼には、父親のティンさんのスマートフォンにメッセージが届いた。 車で中国に向かっています。他にもベトナム人が乗っているから心配しないで。無事に到着したら知らせるから、電話しないでくださいチャー・ミーさんから父ティンさんへのメッセージ 彼女はハノイで数時間休んでから中国に移動し、そこで10日間滞在した。具体的な滞在場所は言わず、宿泊先は快適だとだけ伝えてきたという。その間に偽造した中国のパスポートをブローカーから
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