自分のこと、図書館のこと、図書館関係団体のこと、本や雑誌など図書館の資料について気の向くまま書いていきたいと思います。 数年前『明解さんの謎』という本が話題になりました。また2004年には『国語辞書事件簿』(石山茂利夫著 草思社 2004)(以下、『事件簿』)という本がよく売れたそうです。比較的地味な国語辞典ですが、思わぬところで注目されるようです。 さて国語辞典といえば小学館の『日本国語大辞典』(第1版 1972~1976、第2版 2000~2002)がなんといっても最高峰でしょう。収録語数が50万語を数え、出典の多さ、用例の豊富さは類を見ません。そしてその実質的編者の松井栄一(まつい しげかず)氏が今回の主人公です。『事件簿』では松井氏について「東洋史学者の白鳥庫吉が(松井)簡治の人柄を<接すれば、春風に吹かれるやうな感じがする>とほめたたえているが、松井(栄一)さんはまさにそんな思い
![国語辞典の怪 - 図書館屋の雑記帳](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/33a3b891def754cef104a32211b2cbfdd7351d68/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fimages.amazon.com%2Fimages%2FP%2F4095011718.09._SCMZZZZZZZ_.jpg)