「幽霊の正体見たり枯れ尾花」ということわざがあります。実態とは似ても似つかないものでも、実際に存在するかのように伝わってしまうことは多々あります。アメリカ海軍が作り上げてしまった幻の日本軍艦を3種類見てみます。 排水量約3万t フィリピン沖にいたらしい戦艦「ヒラヌマ」 戦争中は敵を混乱させる目的であえて偽情報を流布するようなこともありますが、そのような意図とは異なり、戦前から太平洋戦争期にかけアメリカ軍が作り上げてしまった架空の日本軍艦があります。それらのなかでも大型の戦艦、空母、巡洋艦の3艦について挙げてみました。 拡大画像 アメリカが「ヒラヌマ」とともにフィリピン周辺にいたとした戦艦「榛名」。実際は遠く離れたマレー半島沖を航行中であった(画像:アメリカ海軍)。 「ヒラヌマ」は、太平洋戦争勃発当初の1941(昭和16)年12月11日に、フィリピン沖にて撃沈した艦として記された日本戦艦です