この2週間、福田淳一財務事務次官は、次々と明るみに出る自身の「セクハラ疑惑」の件で、てんやわんやだったであろう。麻生太郎財務大臣と財務省のセクハラに対する認識の低さや対応の不味さが決定的となり、財務省は、森友文書改ざん問題がひと息つく間もなく、再び批判の嵐に晒されることとなった。 福田次官は最終的に辞任を表明(事実上の更迭)したが、「テレビ朝日所属の女性記者へのセクハラ行為を未だ認めていないこと」、「法廷闘争を辞さない姿勢を崩していないこと」で、事態は一向におさまる気配はない。今や、人事の焦点は、麻生大臣の進退問題に移った。 福田氏からセクハラされなかった理由 一方、この2週間は、筆者にとってもてんやわんやの状況が続いていた。多くのテレビ局が、財務省を「現在進行形」で取材している女性記者にインタビューしようとしたがおそらく応じる人がいなかったため、長年財務省を取材してきた筆者にコメントの依