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(第268号、通巻288号) 弥生3月は旅立ちの季節。私の小中学生時代は、卒業式のたびに「蛍の光」と「仰げば尊し」《注1》を歌った、いや歌わせられたものだった。今や、卒業式の音楽も多様化し、昔ながらの「定番」を歌うのは珍しくなったというが、先日のテレビニュースで東日本大震災の被災地の高校や看護学校などの卒業式の様子を見ると、家族を亡くし、友を失った卒業生が涙を流しながら「仰げば尊し」を歌っているシーンがあった。年配の人は歌詞もほぼ暗記しているだろうが、その内容は意外に奥が深く、難解である。 仰げば 尊し 我が師の恩 教えの庭にも はや 幾年(いくとせ) 思えば いと疾(と)し この年月 今こそ 別れめ いざさらば まず、2行目後段。「早く行ってしまう」「早く行け」というわけではない。続く3行目の「いととし」。始めの「いと」は、「いとをかし」などの表現に使われる副詞で「非常に」とか「たいへん
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