小説のプロットづくりのために中小企業の再生や会社法について、いくつかの本を読んでいるのだが、川野雅之氏の『中小企業再生の新しい道標』という本がとても面白かった。 僕の会社は、リサイクル商品のため現金商売であり、また大きな設備投資の不要なECであるため、リーマンショック後に大きな売上減があり、事業を失うかもという恐怖を感じて事業構造を変えたことはあっても、債務の返済に困ったという経験がない。 だから、銀行からの融資とか、リスケとか、という経験がなく、企業再生の現場というものが、どうしてもリアルに想像できなかった。 この本のテーマは、いままでの企業再生が銀行の自己資本の毀損をいかに少なくするかという視点で行われていたのに対し、これからは「納税を増やす」「雇用を増やす」ということに主眼がおかれた再生方法になるということなのだが、企業再生のリアルな現場やノウハウも描かれている。 たとえば、民事再生
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