ウクライナの首都キーウ近郊のホストメリ空港で15日までに、ロシアの侵攻を受けて2月下旬に大破した世界最大の貨物機、アントノフ225「ムリーヤ」が報道陣に公開された。ゼレンスキー大統領は5月、後継機の建造に強い意欲を表明。先代の機体の一部を再利用する計画という。ウクライナ語で「夢」を意味するムリーヤが再び空を飛ぶ日は来るのか―。 ムリーヤは宇宙船などを運ぶ目的でソ連時代に設計、開発された。全長84メートル、幅88メートルで、エンジン6基を備えていた。 ロシア軍は侵攻開始直後に空港を攻撃、格納庫で修理中だった機体は機首と胴体が分断され、右翼もちぎれそうな状態。無数の穴が開き、戦闘の激しさを物語る。操縦席は跡形もなく、エンジンの一つは焼け落ちていた。 ムリーヤは1988年に初飛行。2011年3月、東日本大震災を受け救援物資をフランスから成田空港に輸送した。20年には中部空港にも着陸した。(共同)
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