泉 ゆたか (著) PHP文芸文庫 あらすじ江戸で起こる様々な事件を集めてまわる、読売の種拾いをしている少女、お奈津。 事故物件を専門に住まいの仲介を行う、家守の直吉の力を借り、幽霊が関わる騒動に立ち向かう。 全国各地の幽霊話を集めているという謎の男・七五郎との出会いや、行方不明となっている直吉の両親に関する手がかりなど、新たな謎と発見に改めて己を奮い立たせるお奈津だが…。 裏切った夫の元に現れる女の幽霊の正体とは読売のネタについて話をしていた金造とお奈津のもとへ、不穏な空気をまとった一人の男が現れます。 七五郎と名乗るその男は国じゅうから幽霊話を集めているのだと言います。 子供の幽霊の話や、人を呑み込む幽霊屋敷の話など…。 金造は七五郎を追い払いますが、お奈津は直吉の家族がいなくなってしまった幽霊屋敷のことと関係があるのかと気にかかります。 浮気相手と心中を図った夫が妻の元に戻り、直吉の