京みやげで人気が高い菓子「阿闍梨(あじゃり)餅」が6月1日に値上げされる。原材料の丹波大納言小豆の価格高騰が原因。24年ぶりの価格改定で、1個108円から119円となる。 阿闍梨餅は、比叡山で修行する僧侶の網代笠(がさ)をかたどった菓子。餅粉や卵などを使ったしっとりした皮で、丹波大納言小豆の粒あんを包んでいる。 製造元の「満月」(京都市左京区)によると、数年前から京都産や兵庫産などの小豆が天候不順で不作が続き、値上がりしているため。2017年には大正時代の販売開始以来初めて2割減産したこともあり、餅粉なども大幅に値上がりしているという。同社は「値上げは避けてきたが、これ以上は厳しく、苦渋の決断」としている。