これは、ある人気小説家の自殺をめぐる、とても不可解な実話。 次回作の執筆に意欲を見せていた矢先に突然の自殺…しかも、現場には不審な点が多く確認されている。 これは本人の意志での自殺だったのか?それとも事件の真相は未解決のままなのか? 人気小説家の不自然な自殺 アメリカの小説家ユージーン・イッツィは、80年代後半から立て続けに作品を出版。 故郷シカゴを舞台にしたハードボイルドな犯罪小説が話題となり、人気作家として多くの読者に支持されていたのだが… 1996年12月7日… ユージーンはシカゴのダウンタウンに借りていた14階建てビルの仕事部屋で、首を吊った状態で発見された。 最初は、スランプに悩んだ小説家が自ら死を選んだのかと思われたが、あまりにも不審な点が多かった。 不審点1「自殺の動機」 この頃のユージーンには、自殺に結びつくような動機が見当たらなかった。 むしろ、彼は次回作の執筆に意欲を燃