【ニューヨーク=松下佳世】これで時間を守ってね――。今月、国連安全保障理事会の議長に就任した日本の高須幸雄・国連大使が3日、安保理(15カ国)のほかの大使に日本製の卓上置き時計をプレゼントした。 「電波式だから時間を合わせる必要がなく、いつでも正確だ」と高須大使。開会時間に遅れたり、協議を長引かせたりすることのないよう、日本流の「時間厳守」への願いを込めた。 月替わりで交代する安保理議長は、月初めの会合で各国大使にちょっとした贈り物をするのがしきたり。自国の製品のほか、本やCDなど、大使の好みで選ばれる。この日の議長就任会見で、時計のプレゼントの意図を質問された高須大使は、「(安保理に必要な)時間厳守と有効性、効率の良さと迅速性から連想した」と説明。メーカー名にちなんで「セイコーには精巧と成功の意味がある」と解説した。