「決められた線路を走る鉄道の自動運転はハードルが低いと思われがちだが、そうではない」。JR東日本で技術開発を担当する技術イノベーション推進本部統括の浦壁俊光執行役員はこう話す。JR東は、2027年に向けた中期経営ビジョンでは運転士がいない「ドライバレス運転の実現」を掲げる。 21年3月から常磐線各駅停車で運転士が乗務した状態での自動運転を始めており、この秋には上越新幹線の回送列車でも実証実験を行う。この2路線にはある特徴がある。どちらにも踏切がないのだ。車や人が線路に立ち入る可能性が限りなく低いため、可能となったという。 ローカル線を含む、踏切のある多くの路線では自動運転のめどが立っていない(参考記事「ローカル線を救うか JR九州が挑む低コスト自動運転」)。理由は、鉄のレールと鉄の車輪を使っているため。摩擦力が小さく、少ないエネルギーで走行可能な半面、急加速や急ブレーキは苦手だ。国土交通省
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