民主党政権は、二度と「信じてほしい」という言葉を使ってはいけない。(中川秀直) 2012年10月20日 8月8日の「近いうち」の解散で合意した野田首相と谷垣前総裁との会談での約束の内容が明らかになった。 安倍総裁は「谷垣さんから、『首相は来年度予算編成をしないと言った』という引き継ぎを受けている」ことを明らかにした。 野田首相は「言った言わないの話になるが、私はそういう認識ではない」と述べたが、野田首相は言ったのか、言わなかったのか。言わなかったとすれば谷垣さんが嘘をついているとでもいうのだろうか。 真実は一つである。野田首相が、「近いうち」の解散とは「年内解散」と同義であると約束したから、3党合意をし谷垣総裁(当時)は、消費増税法を成立させたのである。 谷垣さんは、私が自民党総務会で一貫して民主党政権との約束には慎重に対応すべきといったにもかかわらず、リスクをとって野田総理との信義を貫い