韓国を揺るがした朴槿恵(パク・クネ)・前大統領のスキャンダルと罷免。混乱を経て2017年5月9日に行われた大統領選挙では、「共に民主党」の文在寅(ムン・ジェイン)氏が選ばれ、盧武鉉(ノ・ムヒョン)時代(2003~08年)から9年ぶりに左派政権が成立した。 国内に広がった政治不信の払拭、北朝鮮の核・ミサイル開発への対応など喫緊の課題が、国民の期待を集める新政権に突きつけられている。中でも、アメリカ、中国、日本などとの関係をどのように築いていくのか、国外では期待よりも懸念が大きい。いよいよ今週開催される米韓首脳会談を前に、韓国外交のジレンマを解説する。 「統一・外交・安保」という順序 文在寅政権が成立してから1カ月あまりが経った。支持率は8割前後と高く、大統領選挙における得票率の2倍である。それだけ朴槿恵大統領の弾劾・罷免によるリーダーシップの不在が深刻で、韓国民は機能する政府を求めているとい
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