23日午前10時40分ごろ、愛知県知立市上重原町の東海道新幹線の線路脇で、斜面の草が燃えていると、作業員から119番があった。幅約70メートルにわたって枯れ草などを焼き、約1時間40分後に鎮火した。JR東海は、東京―新大阪の上下線の一部区間で運転を一時見合わせ。約2時間後に再開したが、山陽新幹線も含め、ダイヤが大きく乱れた。 JR東海によると、同社が発注した沿線上の電気設備工事中、のり面のコンクリートを切断する作業で発生した火花が、風に乗って枯れ草に引火した。作業員が持参していた消火用の水8リットルを使用したが消火できず広がった。 地元消防によると、けが人はいなかった。消火活動に伴い、豊橋―名古屋間の一部区間で、一時送電が停止された。 上り1本が運休したほか、上下線計135本が最大約2時間遅れ、計約10万人に影響した。同社は「今後は火花が発生する作業中は、防火シートを敷くなど火災防止措置を