原典:火山に関する知識・情報の伝達と普及 -減災の視点でみた現状と課題-小山真人(静岡大学教育学部総合科学教室教授) リンク:http://goo.gl/55Y8c 3.リスク情報の発信・伝達・受容にまつわる諸問題 本節では,火山のリスク情報の発信・伝達・受容にまつわる諸問題についての研究や実践的活動のうち,単なるケーススタディにとどまらずに一般化を試みたもの,応用範囲の広い知見・手法として記憶にとどめたいもの,さらには未解決の問題点・論点などを紹介する. 火山や自然災害に限らず,社会に潜在するさまざまなリスクの情報をどう伝えるかについては,心理学者による研究が幅広くおこなわれている.それらの知見の中には,火山専門家が傾聴すべきものが少なくないため,まずその代表的なものを紹介する.次に,リスク情報伝達についての火山学界側での研究史を振り返る.さらに,情報の発信側,伝達媒体,受け手側の3つに