数年前、ドイツ・ポーランド・チェコを結ぶ一帯に『魔女街道』なる道ができた。この一帯には、敬虔なカトリック教徒が数多く暮らすこともあり、かつて「魔女裁判」の件数が特に多かったとされるが、これらの地域をつなぐことで、一種の観光ルート化しようという試みである。実際、ポーランドのニサという町には『魔女博物館』があり、拷問を受ける魔女たちの像をはじめ、「鉄の処女」や釘だらけの椅子など、数々の拷問器具も展示されている。加えてこの一帯では、年に数回「魔女祭り」のイベントも行われており、一般の観光客も参加可能とのことなので、現地を訪れる機会がある人は、立ち寄ってみることをお勧めしたい。 しかしその前に、この「魔女」について、あなたは一体どこまで正しい認識を持っているだろう? そもそも、魔女とは何者なのか? 筆者自身も魔女であるが、日本では、グリム童話に出てくるような「悪魔と契約する」「子供を生贄にする」「