売り手市場の今と違って就職が厳しかった時代、何十社も受けてようやく1社から採用されたという就活生は決して珍しくなかった。約15年前に短大生だった30代前半の女性(西日本在住)は、 「同期の多くは就職を諦め4年制大学へ編入したり、コネ入社したり、家業を継いだりしていた超就職氷河期」 を振り返った。2008年のリーマンショック後の氷河期を経験したのだろう。 就活から逃れた同期とは違い、就職する必要があった女性は、短大の就職課にきていた事務員の求人に応募した。 ところが、初めて受けた会社の面接で、「なぜこんなにバカにされなければならないのか」と泣いて帰るほどのひどい扱いを受けたという。一体どんな面接が行われたのか。編集部は女性に取材した。 「給料も安い。でも、選んでられないな」 女性が短大の就職課を通して応募したのは、広いリハビリルームが印象的だったという中規模の個人病院の事務職。女性は短大で医