婚姻の際、夫婦がどちらかの姓にしなければならない夫婦同氏(どううじ)制。義務づけているのは世界で日本だけだ。同姓にするか別姓にするかを選べる《選択的》夫婦別姓導入を求める声は根強いが、半世紀にわたり進まない。同性婚の法制化は、同性同士の結婚を認めない民法と戸籍法の規定が「違憲状態である」と札幌高裁が判断、次の一歩が期待されているが――。法律婚を望む2人を阻む〈制度〉の課題。酒井順子さんとともに婚姻にまつわるあれこれを木村草太さんに学ぶ(構成:篠藤ゆり 撮影:本社・武田祐介) <中編よりつづく> 憲法24条1項の「両性」の意味するところ 酒井 どちらかというと、同性婚の法制化のほうが一歩進んでいるようにも見えますね。 木村 日本ではじめて同性婚に関する訴訟が提起されたのは2019年でした。当初、国は「婚姻とは生殖関係を守るためのもの」という方向で議論をしていたんです。そんなわけあるか、という
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く