たのむ、わたしの地元よりも田舎であってくれ 当日、わたしはせっかく地元案内をしてもらえるというのに、3日後は自分が案内する番だというプレッシャーでいっぱいになっていた。自分の地元が本当に田舎だという自覚がある。撮れ高がないと嘆く高瀬さんを見るのが怖い。 たのむ、多治見市よ、わたしの地元よりも田舎であってくれ… 緑色に埋め尽くされた車窓を眺めて「これなら同じくらい田舎か…」多治見駅のアナウンスをジリジリと待つ。今思えば結構失礼な話だな 「多治見、多治見」電車を降りた先にこれだ。負けた、と思った。 みなさん、多治見は都会です…… 「思ったより都会だねって、遊びに来る人はだいたい安心してくれるんですけどね〜」と笑う高瀬さん 岐阜の築地、多治見美濃焼卸センターへ 気を取り直し、多治見といえば、兎にも角にも陶器だろう。これくらいはわたしも聞いたことがある。隣の土岐市などをひっくるめてこの地域の陶器は