印刷 ロンドンのバッキンガム宮殿前の公園で、死後2〜3年とみられる白骨死体が見つかっていたことが明らかになった。4年前に渡英した英王室マニアの米国人男性とみられ、すぐそばを行き交う衛兵や大勢の観光客に気づかれないまま、孤独死したらしい。 デーリー・テレグラフ紙などによると今年3月、宮殿正門から広場をはさんだセントジェームズ公園の池の小島を巡回した園芸職人が死体を発見。このほど開かれた審問で検視結果が報告された。死因は不明だが事件性はないという。 60代後半のこの男性は過去15年間、エリザベス女王に大量の小包や計600ページの手紙を送りつけていたという。ウオツカの瓶とマットレスも見つかり、「だれにもじゃまされず宮殿の絶景がのぞめる場所」(検視官)でひっそりと息を引き取ったと見られる。(ロンドン=沢村亙)