多雪地で気温が低く、多量の降雪を伴う吹雪の時かその直後の積雪が安定しないときに起きやすい。そのため、主に厳冬期の山間部で発生する。 通常の雪崩のような雪塊の落下とは違い、雪崩を構成する雪煙が最大で200km/h以上の速度で流下する。その衝撃力は数百キロパスカルに達し、大きな被害をもたらすと考えられている[注 1]。そのため、泡雪崩が発生すると、あまり雪が堆積しないにもかかわらず[注 2]、衝撃によって周囲のものがことごとく破壊されているか吹き飛ばされているという状況が発生する。この破壊力に関して「爆風が発生する」といわれることがあるが、実際は雪煙が空気と雪粒の混合体であるがゆえ生じる力による。 泡雪崩は、新潟県や富山県の豪雪地帯を中心に「ホウ」「ホウラ」「アワ」「アイ」等と呼ばれ恐れられてきた。鈴木牧之によって書かれた『北越雪譜』には、「ほふら」の表記でこの種の雪崩の記述がある。 記録に残