細野、クラムボン、ハナレグミは今年それぞれカバーアルバムを発表しており、3時間半におよんだライブは、各アーティストが古今東西の名曲をひたすらカバーするという贅沢な内容となった。一番手を務めた細野晴臣は、伊賀航(B)、伊藤大地(Dr)、高田漣(G, Pedal Steel)というおなじみのバンドメンバーとともに登場。彼がギターを爪弾きながら「Lazy Bones」を滋味のある声で歌い出すと電飾に光が灯り、細野の穏やかな歌と星空を思わせる演出に客席からはため息が漏れた。細野はこの日は「The House of Blue Lights」といった音源化されているカバー曲のほか、4日前に“仕入れた”ばかりという「The Cheat」や、ユーモアたっぷりの日本語詞を乗せたウィリー・ディクソン「29 ways」のカバーを披露。さらに自身の「Pom Pom 蒸気」をセルフカバーするサービスでオーディエンス