陸上の世界選手権第2日は16日、ドイツ・ベルリンで行われ、男子100メートル決勝でウサイン・ボルト(ジャマイカ)が9秒58の世界新記録で優勝した。これまでの世界記録は、ボルトが北京五輪で出した9秒69。前回王者のタイソン・ゲイ(米国)が9秒71で2位、アサファ・パウエル(ジャマイカ)が9秒84で3位に入った。 ■ボルトが「超人」となった瞬間 競技場の時計が9秒58で止まった時、「信じられない」と競技場のほとんどの人が思ったのではないだろうか。ボルトの走りが、そしてレースそのものがあまりにも速すぎたため、錯覚ではないか、そう感じた。まるで、「真夏の夜の夢なのではないか」と。 北京五輪で自らが出した世界記録、9秒69を0秒11も縮める大爆走。スタートからフィニッシュラインまで、いっさい手を緩めることなく走り続け、ジャマイカ生まれの怪物は人類未踏の9秒5台を記録した。 ボルトのコーチは、以前