北海道を代表する土産菓子「白い恋人」を製造・販売する石屋製菓(札幌市)が吉本興業など3社に対し、菓子「面白い恋人」の販売や包装使用の差し止めなどを求めた訴訟の第1回口頭弁論が25日、札幌地裁(浅井憲裁判長)であった。 石屋製菓側は、ライセンス料に相当する1億2000万円の損害賠償を請求に追加。一方、吉本興行側は大阪地裁への訴訟の移送を申し立てたため、認否を含む具体的な主張は、裁判所を移送するかどうかを判断した上で行うこととなった。 訴状などによると、石屋製菓は1976年に「白い恋人」の製造・販売を開始し、80年に商品名、2004年には包装デザインを商標登録した。「面白い恋人」は10年7月から、JR新大阪駅や関西空港などで販売されている。 石屋製菓側は「商品の類似性は明らか。白い恋人の商標権を侵害し、顧客吸引力にただ乗りしている」と主張。一方、吉本興業側は「引き続き、話し合いによる円満な解決