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(写真/有元伸也) ――参院選、東京都知事選が終わり、大した波乱もなく下馬評通りの結果となった。だが、ここに来て、国民国家や民主主義への批判が一層大きくなっているのも事実だ。イスラーム研究家である中田考氏は、そもそも人やモノの移動を禁じ、国民とそれ以外を区別する国民国家には根本的な問題を抱えていると考え、カリフ制こそが国境の存在しない理想の世界だと言う。情報技術を駆使し民主主義のバージョンアップを提起した批評家・東浩紀氏は、動物的な生を保障するグローバルなプラットフォームの上に、小さな最小国民国家が立ち並ぶことこそが、新たな民主主義であるべきだというが、これはどこか中田氏の思想と呼応しないだろうか?まったく異なるアプローチから民主主義の未来を考える、特別対談をここにお届けしたい。(※本対談は、7月28日にゲンロンカフェで行われたものを加筆、再構成したものです) トルコ人の4割がイスラーム国
三浦九段が将棋の対局でコンピュータ・ソフトを使ったという不正の疑惑がある。本当に不正をしたのか? ── 将棋連盟は具体的な物証を示していないようだ。したがって通常の警察の出てくるような「物証を集める」という手法は使えないことになる。(隠しカメラによる VTR などは存在しない。仮に存在したとしても、スマホ画面がうまく映るわけがない。カメラの解像度はすごく低いからだ。) 物証がないとすれば、推理によるしかない。では、推理は? (以下で言う時期は、2016-10-13 という1日における時期。) 初期 まず、状況を聞いた限りでは、「冤罪では?」という気がした。仮にスマホを操作している場面が目撃されたとしても、将棋ソフトを使っていたということにはならないからだ。 「ひょっとして不倫していて、不倫相手とスマホで連絡を取っていたのでは?」 というふうに想像したこともあった。 そもそも、棋士がスマホを
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