物事には必ず終わりがあるものです。 もちろん頭では理解していますが、思いがけず長かった初恋が終わったような気持ちです。最初の頃は「3年で1サイクル」などと口にしていたので毎年のシーズン終盤には覚悟を固めていたものですが、いつからか松本の街にすっかりなじんでいました。かりがねの芝生に腰を下ろしてサッカーの話をするのは、自分にとってかけがえのない日常であったように思います。 初めて声を聞いたのは、忘れもしない2012年1月19日。まだ松本市サッカー場が練習場だった時代のシーズン初練習です。「サッカー選手として練習、食事、寝る――のサイクルをしっかりやるように」「サッカーでメシを食っていくことを意識した24時間のデザインが必要」などと訓示をされましたね。チームとしても「プロフェッショナルへの変革」を掲げたシーズン。新たな第一歩を踏み出す――という期待と高揚感に全身が満たされたのを、今でもありあり
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